「柿どろぼう」

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    今日の江戸小話 「柿どろぼう」


     

    やみ夜に二人の若い男が、こそこそと話しをしております。

    「今夜は、まっ暗やみだから、隣の柿をぬすもうじゃないか」

    「うん、それじゃあおれが木にのぼって、ぼうでたたき落と

    すから、お前は下でひろってくれ」

    相談がまとまると、さっそく一人の男が木にのぼり、

    ぼうでたたきますと、柿はごろごろ落ちてきます。

    下でひろう役の男は、あわててひろい始めましたが、あんまりあわてたので

    深いどぶの中におちてしまい、どうしてもあがれません。

    「おーい、落ちた落ちた」

    どぶに落ちた男がさわぐと、

    「落ちるはずだよ。たたいてるんだから」

    「いやいや、落ちた落ちた」

    「当たり前だ。早く、ひろえ」

    「ちがう、どぶに落ちたんだ」

    すると、木の上の男は、

    「どぶ? そこにあるのは肥溜めだ。そんなところに落ちたのは、汚いから捨てておけ」

     

     

     

     

                            ♪ちゃんちゃん
                               (おしまい)

     

     

     

     

     

    JUGEMテーマ:昔話


    「越後屋」 (江戸小話)

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                              今日の江戸小話 「越後屋」


       

      むかし、押し込み強盗の一団がおりました。
      ある晩、江戸一番の越後屋呉服店へ押し込む事に決まりました。
      親分は、手下の者を見渡して、
      「よいか。人に怪我をさせて反物を汚したのでは、金にならん。
      店の奴は、片っ端からさるぐつわをはめ、柱に縛りつけろ。
      その上で、全部持ち出すんだ。
      「いいな」
      「へえ」
      そこで用意万端ととのえ、夜ふけを待って越後屋ヘ押し入りました。
      「お店に泥棒だー!」
      と、走り出て来る番頭に手代。小僧に下男。お針に女中。
      出てくれば、ふんじばり、出てくれば、ふんじばり。
      片っ端からふんじばっては、柱にくくりつけました。
      けれども、さすがは天下の越後屋。
      出て来るわ、出て来るわ。
      いくら縛っても、縛りつくせません。
      そのうち、辺りが白んで、
      カァーカァー と、カラスの声。「そりゃ、夜が明けた」
      「捕まっては、大変」
      とうとう押し込み強盗の一団は、何一つ取らず逃げ出したそうな。



                            ♪ちゃんちゃん



      JUGEMテーマ:昔話

      「春はさぞかし」 (江戸小話)

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        今日の江戸小話 「春はさぞかし」

         
        二人の男が、こんな話をしました。
        「お前さんの生まれは、とても寒い国と聞いたが、どんな具合だ」
        そうですな。
        寒中などは、はしをぜんに置きますと、ぴたりとくっついてしまって、
        もう食べる事は出来ません。
        それに、ちょっと話をしても、話が壁に凍り付いてしまいます。
        ですから寒中の話は、残らず壁に付いたままです」
        「それは大変だ。それでは春になると声が溶け出して、
        さぞかし、やかましい事だろうな」

                              ♪ちゃんちゃん
                                (おしまい)


        JUGEMテーマ:昔話

        「ふとん」 (江戸小話)

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          今日の江戸小話 「ふとん」

           
          あるところに、貧乏な親子がいました。
          貧乏でふとんもないので、寝る時はいつもござをかぶって寝ています。
          しかし親父さんは、
          「息子よ。人前では決して、ござをかぶって寝ているなどと言うなよ。人前ではふとんで寝ていると言うんだ」
          と、いつも言い聞かせていました。
          ある日の事、親子が隣の家へ遊びに行き、ふと親父さんの髪の毛にわらくずがついているのに息子が気づいて、こう言いました。
          「とうちゃん。とうちゃんの頭に、ふとんが付いているよ」

                                ♪ちゃんちゃん
                                  (おしまい)





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          「話半分」 (江戸小話)

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            今日の江戸小話 「話半分」


             

            京都へ商売に行く江戸の男に、物知りの男が注意をしました。
            「京へ商いに行くそうだが、くれぐれも油断するなよ。京の商人はみんな曲者で、とんでもない値段をふっかけてくるからな。だから京では、何でも値切ったほうが良いぞ。例えば二両の値段なら、本当は一両の品だと思え」
            「おお、では、その通りにしよう」
            男は喜んで、京都へ出かけて行きました。
            さて京都に着くと、やっぱり教えられた通り、何でもかんでも、とんでもなく高い値段です。
            「なるほど、言われた通り、ここは恐ろしいところだ。でもこれはみな、半分ずつに聞いておけばよいのだな」
            それからしばらく立つと、男にも京都の友だちが出来ました。
            「お前さんの名前は、何と申す」
            江戸の男が聞くと、京の男は、
            「六兵衛と、言いまする」
            それを聞いた男は、こう思いました。
            (さてさて、京の人は、かけ値をするから、これはさしづめ三兵衛だろう)
            「して、お家は、どのぐらいの広さでございます?」
            「五間の間口の家でございます」
            (よしよし、ならば本当は、二間半の間口の家だな)
            「して、何人で暮らしておいでですかな?」
            「ただいまは、わたし一人でございます」
            (よしよし、これも半分か。・・・おや?)
            江戸の男は、京の男をじろじろながめまわしました。
            (はて、どう見ても半分には見えぬが)
            江戸の男は、思わず首を傾げて尋ねました。
            「して、もう半分は、どなたでございます?」








                                  ♪ちゃんちゃん
                                    (おしまい)






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            「用心」 (江戸小話)

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              今日の江戸小話 「用心」


               

              あるところに、植木の大好きな旦那がおりました。
              ある日の事、旦那は植木屋から手に入れた柳の木を
              十本ばかり庭に植え込みましたが、近所の子どもたち
              がそれを珍しそうに見ていたので、いたずらをされる
              様な気がしてなりません。
              そこで用心に、旦那は小僧に植木の番を命じました。

              さて、それから何日かたって、旦那が小僧に尋ねました。
              「どうだ様子は? 子どもたちがやって来て、大切な柳
              の木を引っこ抜いたりしなかったかい。木と言う物は、
              根っこが痛むと駄目だからな」
              すると小僧は、安心しろと言わんばかりにこう言いました。
              「はい、そう言う事があると困ると思い、用心の為にわたし
              が抜いて物置にしまっておきました」








                                    ♪ちゃんちゃん
                                      (おしまい)




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              「夜の暗いところ」 (江戸小話)

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                今日の江戸小話 「夜の暗いところ」
                むかしはどこも道が悪かったので、人通りの多いところはいつも大勢の人夫たちが集められて、道作りをしていました。
                そこへ行灯を山の様に詰め込んだ荷車が、何台も何台も次々と通り過ぎて行きました。
                「うひゃーっ! これはまた、ものすごい数の行灯だな!」
                人夫たちが仕事の手を休めて見送っていますと、またまた行灯を山の様に詰め込んだ荷車が、何台も何台も通り過ぎて行きました。
                「こいつは驚いた。それにしてもあんなにたくさんの行灯を、いったいどうするのかな?」
                人夫たちが不思議そうに見送っていると、後ろで見ていた、まぬけの文吉が、知ったかぶって言いました。
                「決まっているだろう。あんなにたくさんの行灯が必要なのは、あの人たちが、よっぽど夜の暗いところに住んでいるからさ」



                 
                                        ♪ちゃんちゃん
                                          (おしまい)





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                「金箱のかぎ」  (江戸小話)

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                  今日の江戸小話 「金箱のかぎ」


                   

                  大阪の商人が、四、五人そろって、旅あきないに出ました。
                  品物をみんな売り尽くしての帰り道、みんなは一緒の宿に泊まりました。
                  商人たちは寝る前に、それぞれお金をかぎのかかる金箱に入れました。
                  そして、ふろしきに包んで、まくら元に置いて寝たのです。
                  ところが次の朝、目を覚ましてみると、一人の商人の風呂敷包みがありません。
                  他の者は大変気の毒がって、あちらこちら探しましたが見つかりません。
                  「どうもこれは、夜の間に盗まれたに違いない」
                  みんなは、残念そうにため息をつきました。
                  ところが盗まれた本人は、けろっとして、
                  「みなさん。まあ、そう、ご心配くださいますな」
                  と、財布の中から、かぎを取り出して見せました。
                  「ほれ、この通り、かぎはこちらにございます。盗まれた金箱には、ちゃんとかぎをおろしておきましたから、ご心配はご無用にねがいいます」
                  それを聞いた仲間の一人が、
                  「のんきだねえ、かぎがなくったって、あんな金箱、簡単に壊されて、中身はもう盗られてしまっているだろうに」
                  「あっ、・・・・・・」



                                          ♪ちゃんちゃん
                                            (おしまい)



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                  「カッパを釣ろう」 (江戸小話)

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                    今日の江戸小話 

                     

                    あるところに、とっても貧乏な男がいました。
                    ある時、お金持ちの家に行って言いました。
                    「カッパが釣れる良い場所を見つけました。
                    でも、エサに肉がいります。
                    カッパが釣れたらお礼を差し上げますから、
                    肉をもらえませんか?」
                    お金持ちはカッパなら高く売れるとおもい、
                    肉の固まりを貧乏な男に渡して言いました。
                    「わしも、カッパを釣るところが見たいなあ」
                    すると、貧乏な男が言いました。









                    「木の後ろに、隠れていて下さいよ。
                    そして決して、しゃべってはいけません。
                    カッパは人間の声を聞くと、逃げてしまいますから」
                    川に着くと、貧乏な男はお金持ちに気づかれないように、
                    肉を服の中に隠して釣り糸には肉の代わりに石をくくりつけて、
                    ドボンと川に投げ込みました。
                    金持ちは木の後ろから声を出さないように見ていましたが、
                    1時間もすると待ちきれなくなり、貧乏な男に声をかけてしまいました。
                    「・・・まだ、釣れないのか?」







                    すると、貧乏な男が言いました。
                    「ああっ、今カッパがエサに食いついたのに。







                    人の声がしたから、肉を取って逃げてしまった。もう駄目だ」
                    そう言うと、さっさと釣り竿を片づけて、
                    服の中に肉を入れたまま家に帰ってしまいました。





                                            ♪ちゃんちゃん
                                              (おしまい)




                    JUGEMテーマ:昔話

                    「とんちんかん」 (江戸小話)

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                      今日の江戸小話 「とんちんかん」





                      「鉄砲を買ったぞ」
                      猟師の熊さんは、うれしそうに横町のご隠居に見せに来ました。
                      「ほほう、これは良い鉄砲じゃな。で、どのくらいだ」
                      「三匁二分の玉でさあ」
                      「いやいや、代の事さ」
                      「ああ、台は、かしの木さ」
                      「いいや、値だよ」
                      熊さん、変な顔で、
                      「知らねえのかい? 音は決まっているぜ、『ズドン!』だ」

                      この様に、物事が行き違いする事を『とんちんかん』と言います。





                                                 ♪ちゃんちゃん
                                                   (おしまい)

                       
                      JUGEMテーマ:昔話


                         かれんだー

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                       さいしんきじ





                       かてごり








                       あーかいぶ



                       こめんと






                        とらっくばっく









                        りんく




                        ぷろふぃーる

                      ぶろぐないけんさく

                        かんり

                        もばいる

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